んちゃ。
イギリスでベーシックインカムの実験をするそうで。
Twitterでも話題になってました。
なんて素敵な実験なんでしょう。
さっさと日本でもベーシックインカムの実験をしてもらいたいとこですけど。
そんな気配は全然ないという。
ベーシックインカムの実験は以前から世界で行われていて。
かなり良い結果が出ているようです。
今回の記事はベーシックインカムについて書いていきます。
ベーシックインカムの目的
ベーシックインカム(Basic Income)は、全ての国民に対して一定の金額を無条件で支給する社会保障制度の一つです。その主な目的は以下の通り。
生活保障:ベーシックインカムの最も基本的な目的は、全ての人々が最低限の生活を送ることができるようにすることです。これにより、貧困の解消や生活の安定が期待されます。
所得格差の縮小:所得格差が拡大する現代社会において、ベーシックインカムは一定の所得を保障することで、格差の縮小を目指します。
自由な働き方の実現:ベーシックインカムが保障されることで、人々は生計を立てるためだけでなく、自己実現や社会貢献を目的とした働き方を選ぶことが可能になります。これにより、創造的な活動やボランティア活動、育児や介護などの社会的価値の高い活動にもっと時間を割くことができます。
社会的保障の簡素化:現行の社会保障制度は複雑で、それぞれの制度には対象者や支給条件などが異なります。しかし、ベーシックインカムは全ての人に無条件で支給されるため、制度の簡素化と効率化を実現します。
労働市場の変化への対応:AIやロボット技術の進化により、労働市場は大きな変化を迎えています。ベーシックインカムは、これらの変化による雇用の不安定化や職を失うリスクに対する一つの解答となり得ます。
ベーシックインカムの懸念点
財源と財政的持続性: ベーシックインカムの実施には膨大な財源が必要となります。そのため、財政的な持続性が懸念されます。必要な財源の確保や税制改革、予算再配分などの課題が存在します。
労働市場への影響: ベーシックインカムの導入により、受給者が働く意欲や労働市場への参加率にどのような影響があるかが懸念されます。一部の批評家は、ベーシックインカムが労働力の減少や生産性の低下をもたらす可能性があると主張しています。
税制と再分配の公平性: ベーシックインカムを実施するためには、現行の税制や再分配メカニズムの見直しが必要となります。公平な税制や再分配の仕組みを構築することは困難であり、受益者や非受益者の間での不平等感や反発が生じる可能性があります。
インセンティブと社会的責任: ベーシックインカムの導入により、一部の人々が労働を選ばずに受給に頼る可能性があります。これによって、個人の自己責任や社会的責任の意識が低下するという懸念があります。
プログラムの誤用や濫用: ベーシックインカムの支給に関して、不正受給やシステムの誤用、支給対象の明確化などの問題が生じる可能性があります。適切な監視や管理体制が整っていない場合、効果的な運営が難しくなります。
海外でのベーシックインカムの実験と結果
フィンランド
フィンランドでは、ベーシックインカムの実験が既に行われ、その結果が報告されています。
この実験では、ベーシックインカムを受け取った人々の働く意欲が減少しないことが確認されました。
また、受け取った人々の精神的な健康状態が改善され、生活の質が向上したとの結果が出ています。
カナダ
カナダでもベーシックインカムの実験が行われ、その結果が報告されています。
この実験では、ベーシックインカムを受け取った人々が、より健康的な生活を送り、社会参加を増やすという結果が出ています。
ケニア
ケニアでのユニバーサルベーシックインカム(UBI)の長期実験は、現在進行中で、12年間続けられる予定です。
実験が始まって4年後、現地の人々の生活にはすでに変化が見られています。多くの人々がUBIを受け取ることで、日常の食料購入や学費を補うとともに、長期的なプロジェクトや家の改善に投資しています。
UBIは、特に女性の自由度を高めています。一人の女性は、UBIを受け取ることで、以前は夫に頼らざるを得なかった経済的な依存関係から解放されたと述べています。彼女は鶏を投資として購入し、現在では60羽以上を所有しており、それぞれを約£4で販売できることから、彼女の収入は増加しています。
UBIの受け取りにより、多くの受給者が起業家精神を発揮し、副業を開始しています。これは、開発途上国での経済生活の一部であり、一つの仕事に特化することは珍しいため、多くの人々が多様なビジネスを展開しています。
アメリカ
カリフォルニア州ストックトンで行われた「ベーシックインカム」の試験では、125人の市民が毎月500ドル(約5万円)を2年間無条件に受け取るという形で行われました。
この試験は、2019年から2021年まで実施されました。
これと比較するために、同じような生活状況の人200人を選んで、何も支給しない「対照群」も設けられました。
この試験の目的の一つは、「お金を無条件で渡すと、人々が働く意欲をなくすのではないか」という疑問を解明することでした。
ところが、試験の結果、ベーシックインカムを受け取ったグループのフルタイムの仕事を持つ人の割合は、対照群よりも増えました。
試験開始時には28%だったフルタイムの仕事を持つ人の割合が、1年後には40%に上昇。
一方、対照群では、試験開始時の32%から1年後の37%へとわずかに増えるだけでした。
また、ベーシックインカムを受け取った人たちは、仕事を探す時間や、より良い仕事に応募するための訓練に費やすため、自分の働く時間を自由に調整することができました。
さらに、ベーシックインカムを受け取った人たちは、精神的な健康状態が改善したと報告しています。例えば、クレジットカードの借金を減らすために毎月の支給金を使った人は、それによって感じる不安が大幅に減ったと感じていました。
という具合に。
ベーシックインカムの実験をしてみると、多くの人が働く意欲をなくすことなく仕事をし、精神的健康状態も改善、そして生活の質も向上するといった結果になってるんですよねぇ。
多くの人がお金でどれだけ精神的に追い込まれているかが、ベーシックインカムの実験でよく分かります。
さっさとベーシックインカムを導入した方が、庶民にとっては良いことなんでしょうねぇ。
でもでも。
ベーシックインカムの導入で色々と気にしちゃう人もけっこういたりするんですよ。
何がそんなに気になるのかというと、これ。
ベーシックインカムは、国民全員に一定の所得を保証する制度であり、その実施には個々の収入や生活状況を把握する必要があります。
これは、個人のプライバシーに関わる情報を政府が管理することを必要とするため、プライバシーの侵害となる可能性があります。
また、ベーシックインカムの支給を適切に行うためには、個人の収入や資産、家族構成などの詳細な情報を把握する必要があります。
これらの情報は、個人のプライバシーを侵害する可能性があります。さらに、これらの情報が不正に利用されるリスクも存在します。
気にする人は気にするみたいです。
政府に収入や資産などを知られたくないという。
それはある意味、政府が信用できない、信頼できないということなんでしょう。
ただまぁ、ベーシックインカムが導入される頃には、ほとんどの人が収入は少なく、資産もないでしょうしねぇ。
政府に収入や資産などの情報を知られたって、へっちゃらなんだから!!
という人の方が断然多いのかもしれません。
でも〜。
緊急事態条項の創設や、国民にとってヤバ谷園な法律ができちゃうと、ベーシックインカムを導入しても、ちょっとねぇ〜・・って、なっちゃうのかも。
昨年、カナダでこんなことがありましたでしょ。
政府の言うことを聞かない悪い子ちゃんは、ベーシックインカムストップなんだから!!
な〜んて事も妄想できちゃいますね。
でも、すでに日本はベーシックインカムが必要なのかもしれません。
今後はAIやロボットが大活躍する時代。
そうなると、将来は仕事にありつけない人たちが大勢出てくるでしょうし。
時代が進むにつれて、ベーシックインカムの必要性は増してくるでしょう。
ただ、一番の懸念点はやっぱり政府なのかもしれません。
ここさえ信頼できれば、躊躇せずに、喜んでベーシックインカムを頂戴できちゃうんだけどねぇ〜。
そのためにも、キッシーや政治屋さんの動きをよく見ておかないと。
ということで、
ぐわしっ!!